オリジナル詰将棋大募集『PHANTOM of the SHOGIKAIKAN』

オリジナル詰将棋大募集
『PHANTOM of the SHOGIKAIKAN』

脚本・演出:太田守信 原案:『オペラ座の怪人』ガストン・ルルー

新将棋会館お披露目パーティーの最中、不穏な手紙が届く。
そして人々は思い出す。
旧将棋会館の地下には怪人がいると、まことしやかに囁かれていた噂を。
ひとりの棋士を愛してしまった哀しき孤高の天才と、
愛の狭間で揺れ動く美しき棋士の、
あまりにも切ない対局が今、始まる――。

【募集要項】

『将棋図巧・煙詰』や『将棋無双・第30番』などの名作詰将棋をモチーフに、詰将棋とリンクして進行する演劇を制作している脚本・演出家の太田守信が、来年春に上演予定の新作『PHANTOM of the SHOGIKAIKAN』(原案:『オペラ座の怪人』ガストン・ルルー)に向け、オリジナル詰将棋の募集を致します。
選ばれた作品は詰将棋パラダイス誌にて回答募集、結果発表の上、舞台で上演いたします。(舞台上で盤面と手順も再現されます。)

・手数は90~120手程度、完全作に限ります。初形の問題と解答手順、簡単な解説をお送りください。
・副賞として金5万円(再演時の使用料込み)

【応募方法】
郵送 〒530-0043 大阪市北区天満4-15-7 豊岡ビル2F 月刊詰将棋パラダイス編集部 詰将棋芝居係
メール boqfa32442@yahoo.co.jp(會場健大)
【締切】9月30日必着

・選ばれた詰将棋作品は公演情報にて作者様のお名前(仮名可)を記載させていただきます。
・選ばれた作品の作者様は公演にご招待致します。また、上演作品のBlu-rayをプレゼントいたします。

【太田守信よりコメント】
既存の詰将棋作品からイマジネーションを働かせて物語を生み出せるということがわかったので、今度は物語からイメージを膨らませた詰将棋を作っていただき、双方向からアプローチすることで詰将棋のアート作品としての新たな楽しみ方が提案できるのではないかと思い、当企画にチャレンジしてみることにしました! 趣向を凝らしたオリジナリティ溢れる感動的な作品を期待しています‼

【詳細】
タイトル『PHANTOM of the SHOGIKAIKAN』はまだ仮題ですが、基本的なストーリーは『オペラ座の怪人』を脚色したものになります。ストーリーは『オペラ座の怪人』Wikipediaをご参照ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9%E5%BA%A7%E3%81%AE%E6%80%AA%E4%BA%BA

【登場人物】
エリックに相当する人【玉将】
怪人。生まれつき顔に醜い痣があり、仮面をつけている。クリスティーヌ(に相当する駒)に将棋の才能を見出し、人前を嫌う自身の代わりとして彼女を鍛える。だが彼女に恋心を抱くようになり、身勝手な行動を起こす。

クリスティーヌに相当する人【飛車(龍)or角(馬)】
怪人の教えを受けるようになってからメキメキと実力を伸ばし、トップ棋士となる。幼馴染のラウル(に相当する駒)と両想いの関係になるが、エリックへの同情もあり、ふたりの間で揺れ動く。

ラウルに相当する人【王将or飛車(龍)or角(馬)】
幼馴染のクリスティーヌ(に相当する人)と再会し、両想いの関係となる。

カルロッタに相当する人【金将orと金】
クリスティーヌ(に相当する人)の棋士としてのライバル。彼女を毛嫌いしており陥れようとするが、エリック(に相当する人)に殺される。

※他の駒は詰将棋が出来上がってから配役するので気にしなくて大丈夫ですが、銀将・桂馬・香車・歩兵など一応全部の駒が出てくると嬉しいです(それぞれの使用する枚数は自由)。
※詰将棋芝居のルールとして、盤上に出て来なくなるとキャラとしては死を迎える(攻め手の持ち駒にいる場合、もしくは玉方の合い駒で出てくる場合は生きている)ということにします。
そのため、一応クリスティーヌとラウルは死なないようにしてほしいですが、他はあまり気にせず、生き残っても死んでも大丈夫です。ただ、あまり序盤に殺さないでもらえると助かります。

【作成を希望するシーン】
特に詰将棋で表現できたらいいなと思う箇所です。詰将棋作成の際の趣向や駒の動きの例を挙げていますが、必ずしもその通りである必要はありません。自由な発想と趣向で表現してください。
下記に列挙するシーンを繋げるための間の展開は自由に作っていただいて構いません。
できるだけ盤面全体を余すことなく動くような展開だと助かります。

①カルロッタが声を失う冒頭のシーン。
・カルロッタに当たる駒がエリック(玉将)に取られる(必ずしも初手である必要はないです)。

②エリックがクリスティーヌをさらい、地下室に連れていくシーン。
・『エレベーター趣向を使って玉将をクリスティーヌに当たる駒で追い回し、地下に連れていかれるように見せる』等。

③あらすじ「その一方でクリスティーヌはエリックを哀れに思い」の箇所。
・クリスティーヌに当たる駒が玉将に近付いたり、ラウルに当たる駒に近付いたりを何度か繰り返すことで揺れ動く気持ちを表現できたら嬉しい(揺れ動く様が伝われば別の表現方法でも可)。

④あらすじには無いが、終盤にカルロッタがエリックによって殺されてほしい。
・カルロッタに当たる駒がエリック(玉将)にすべて取られ、以降盤面に現れない状態に。

⑤カルロッタが死んだあと、クリスティーヌがエリックによって攫われたい。
・②で使用した趣向、もしくは別の方法で表現できたら。できればクリスティーヌとエリックがどんどんラウルと離れていけたら嬉しい。

⑥最後はラウルとクリスティーヌが協力する形で詰みとする。

※④以降が少々オリジナルの展開となるので、あらすじにある「翌日の夜」から先はそこまで気にしなくて大丈夫です。上記を参考に、クライマックスからラストにかけて詰将棋もドラマチックな展開を期待します。

参考

2023年上演作品『将棋図巧・煙詰–そして誰もいなくなった–』脚本(PDF)

【あらすじ】
私立星ノ宮女学院中等部の同窓会のお知らせが届き、絶海の孤島にそびえる古城のホテルにやってきた数名の元クラスメイト達。しかしこれは当時いじめを受けていた玉将によって立てられた復讐の殺人計画だった。この計画の発動が、自らを追い詰めていく詰将棋の開幕を意味することと知りながら。そしてそんな殺人ゲームに翻弄されながら、何人もの女の思惑が交錯していく――。

「さあ、どうした……早く罪を重ねて詰みとなれ!!」

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